当サイトではゲーミングPCの静音化設定について、テンプレート化を目指し記事を残していきます。
今回はうるさいゲーミングPCを静かにするためのケースファンの設定を紹介します。
冷却性能を確保しつつ、PC全体で騒音のバランスをとるのが重要です。
この記事でわかること：
- ファンレイアウト別の推奨構成
- ケースファンの静音化に効果的な設定方法
- 実際の回転数設定例（表付き）
ファンレイアウトを確認する
おすすめのファンレイアウト 空冷
- フロント：2基（給気・上下で分ける）
- リア：1基（排気）
詳細は下記の記事をご参照ください。
【空冷】PCを静音化するためのファンレイアウト例【エアフロー】
おすすめのファンレイアウト 簡易水冷
ファンの個数を減らしやすく、アイドル時に静かでコントロールが楽なため、ケースの天面にラジエーターを置くのがおすすめです。
- ラジエーター：天面に配置（排気）
- フロント：1基（給気）
- リア：1基（給気）
ラジエーターのファンでCPU冷却とケース排気、フロントファンとリアファンでケース給気、と役割を分けることができます。
フロントにラジエーターを置く場合
PCケースの都合で簡易水冷のラジエーターをフロントに置く場合は、
- ラジエーター：前面に配置（給気）
- 天面：2基（排気）
- リア：1基（排気）
天面ファン2基はまとめて１つのコネクタで制御します。
ケースファンのコントロール
アイドル時と高負荷時の時点で全体のバランスを取り、最高温度時は最大にします。
サイドフロー型・簡易水冷ともにCPU温度に連動させるのがおすすめです。
※ケースファンでCPU冷却を補助する場合があるため
ポイントはリアファンを他より強く回すこと！
自分から一番遠いファンで音が聞こえづらく、かつケースの給排気では大きな役割を持つファンです。
参考までに私の設定をご紹介します。現在も検証中のため別記事が掲載されるまで暫定的なものとしてご覧ください。
CPU温度と回転数設定の対応
- 40℃ アイドル時
- 70℃ 高負荷時
- 80℃ 最高温度時
ケースファンの回転数設定値（参考）
- リアファン
| ファン径 | 個数 | アイドル時RPM | 高負荷時RPM | 最高温度時RPM |
|---|---|---|---|---|
| 120mm | 1 | 950 | 1350 | max |
| 140mm | 1 | 600 | 850 | max |
- フロントファン（ラジエーターなし）
| ファン径 | 個数 | アイドル時RPM | 高負荷時RPM | 最高温度時RPM |
|---|---|---|---|---|
| 120mm | 1 | 750 | 1200 | max |
| 120mm | 2 | 650 | 1050 | max |
| 120mm | 3 | 600 | 950 | max |
| 140mm | 1 | 500 | 750 | max |
| 140mm | 2 | 400 | 650 | max |
- 天面ファン（ラジエーターなし）
| ファン径 | 個数 | アイドル時RPM | 高負荷時RPM | 最高温度時RPM |
|---|---|---|---|---|
| 120mm | 2 | 650 | 1050 | max |
| 140mm | 2 | 400 | 650 | max |
※天面ファン（ラジエーターなし）がある場合リアファンを少し低回転にする（120mmのリアファンなら100RPM↓、140mmのリアファンなら50RPM↓）
フロントファンの調整
ゲーミングPCはグラフィックボードを境に上段と下段が分かれており、リアファンがついている上段は風通しがよく、ケーブルが溜まる下段は風通しが悪くなりがちです。
（↓上段だけに風が通るとグラフィックボードが冷却できないPCの例）
フロントファンの下段を上段より強めに回すことで、ケース下部に空気を送り、パーツの冷却を助けることができます。
- グラフィックボードの冷却
- フロントにつけたラジエーターの全面を均一に使える
例えばアイドル時の%設定が上下両方30%、高負荷時の%設定が上下両方50%の場合、
- 上段：アイドル時29%、高負荷時47%
- 下段：アイドル時31%、高負荷時53%
のように軽くずらすことでエアフローが改善することがあります。
細かく気にしすぎないでいい
季節が変化すると室温が変わりますし、パーツにホコリが付くとうるさくなります。
つまり使っている間に変化がある話なので、最初にざっくり設定したら後は気にしすぎず、こまめに掃除だけしましょう。
静音化で快適なPCライフを！
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