こんにちは!やっせいです。
この記事はルーターを用いたガラス彫刻(ガラスエングレービング)を始めるときに必要な道具をまとめたものです。
とくに壁となる「ルーターの選び方」に関しては別の記事にまとめましたので、そちらも参考にしてください!
おすすめ別記事:【初心者向け】ガラス彫刻に使うルーターを選ぶポイント
ガラス彫刻の手順と道具
ガラス彫刻の手順
- 下絵を用意する
- ペンで下絵をガラスに写す (※)
- ガラスを彫る
※図案と素材次第で省略することも多い
道具一覧
絶対必要なもの
- ミニルーターとダイヤモンドビット
- ガラス(彫る材料)
- 安全メガネ
- 作業マスク
下絵を写す場合必要なもの
- 下絵(図案を加工・印刷したもの)
- 油性ペン
- 油性ペンを消せるもの(消毒用エタノールなど)
- 綿棒
あると ものすごく便利なもの
- 綿手袋
- 緑の書道用下敷き
- 色画用紙
- 動かせる照明(卓上ライトなど)
- 利き手を置く土台(厚紙の束など)
それぞれの道具の説明
絶対必要なもの
ガラスエングレービングではペン型の「ミニルーター」と呼ばれる工具でペン先の「ダイヤモンドビット」を回転させます。これでガラス表面を撫でるとその部分を「すりガラス」のように白くできるため、それを利用して模様を描きます。
ガラス表面を彫っているとガラスの粉が出てきます。粉を目に入れたり吸い込んだりしないように、安全メガネと作業マスクを装着します。
ミニルーターとダイヤモンドビット
実際に彫るための道具なので絶対必要です!
大概ミニルーターを買うとダイヤモンドビットは1本ついてきます(球形)。 初めてガラス彫刻をする方は、まずその1本でトライしましょう。ダイヤモンドビットは消耗品ですが、グラス1個は十分に彫れます。
ミニルーターの値段は 500円~数万円 ほど。
ダイソーなど一部の100円ショップで100円じゃない商品として取り扱っています。私も昔ダイソーでミニルーターを購入してガラス彫刻をはじめました!今は5000円くらいのものを使っています。
ルーターの選び方は別の記事にまとめました。
ダイヤモンドビットの値段は 5本組で500円~1000円 ほど。
ガラス(彫る材料)
初心者におすすめなのは「ガラスのコップ」です。
理由は以下の通りです。
- 安く入手しやすい
- 普段使えば特別な収納場所が要らない
- 怪我をしにくい
まずは自宅にあるものか100円ショップで売っているものを使いましょう。
他に写真立てなどの板ガラスがよく使われますが、縁で指を切ることがあるため、初めてガラス彫刻をする方には勧めません。
※ミニルーターを使用する際は手袋をしないでください。絡まります!
安全メガネ・作業マスク
安全メガネ、作業マスクともに簡易なものでよいです。
安全メガネは視力矯正メガネの上から付けられるタイプもあるので、検索してみてください。
作業マスクは使い捨てタイプがおすすめです。
ホームセンターや通販サイトなら大体どこでも取り扱っています。
どちらも値段は 数百円~
作業の合間には換気するようにしましょう!
下絵を写す場合必要なもの
図案は実際に彫る前に、下絵としてガラスの裏側に貼り付け、油性ペンでガラスに転写します(トレス)。この際の油性ペンの修正を消毒用エタノールを染み込ませた綿棒で行ないます。
下絵 (図案を加工・印刷したもの)
自分が思いついた絵柄を直接ガラスに彫る場合を除いて、下絵は用意することをおすすめします。下絵の線が油性ペンの線より細いと、下絵をガラスに写せませんが、この場合は輪郭を先に薄ーく彫ることで下絵を活かせます。
下絵の作り方は後日別の記事にまとめます。
おすすめ別記事:ルーターを使ったガラス彫刻の作り方【下絵の準備】
油性ペン
おすすめはZEBRAの「マッキー極細」です。
- ガラスにくっきりと書ける
- 乾くと自然には落ちにくい
- 一度書いたところに重ねて書ける
- 安くてどこでも手に入る
マッキー極細は以上の点で使いやすいです。
もちろん最低限ガラスに書ければ他の油性ペンでも作業できます。
油性ペンを消せるもの(消毒用エタノールなど)
おすすめは消毒用エタノールです。
薬局やドラッグストア、その他いろいろなところで手に入ります。
ガラスに書いた油性ペンを消すだけなので除光液でも構わないです。
ただし消毒用エタノールには以下の利点があります。
- アクリル彫刻などに流用できる
- こぼしたときの被害が少ない
- 普段の使い道が多いので余ってもいい
気軽にたくさん使えるので、おすすめです!
綿棒
おすすめはベビー用綿棒です。
ノーマル綿棒でも十分に作業ができます。細かな修正が必要なときにベビー用綿棒は便利です。化粧用として販売されていることもあるようです。
あると ものすごく便利なもの
綿手袋
普段グラスを扱う際に手の脂でグラスを汚さなくて済みます。グラスが脂で汚れていると見栄えが悪いのに加えて、油性ペンのノリが悪くなります。更にガラスエングレービングは白の濃淡で絵柄を表現することが多いため、白色にくすんで見える脂汚れは敵です。
ただしミニルーターを扱う作業は両手とも素手で行なってください!
回転工具を使用する際は手袋を外すようにしましょう。
緑の書道用下敷き
彫る素材を回したり移動させたり押さえたりすることが多いため、少し柔らかく少し滑る下敷きがあるとよいです。
「緑の」としているのにも理由があります。黒い面の上で作業すると写した下絵の線が見づらく、白い面だと彫った部分が見づらいからです。
色付きのフェルトなどでも構わないので、自分が作業しやすい下敷きを用意してください。
色画用紙
彫った部分の裏に当てて、彫り具合を確認するために使います。下敷きよりも色が均一で、サイズや形も自分の作業しやすいように作れるため、細かな作業ではかなりよく使います。色は黒がおすすめです。
動かせる照明(卓上ライトなど)
照明はガラスに激しく映り込むため、作業台の真上に部屋の照明があると彫る場所が見づらいです。おすすめは部屋の照明を消して、側面から光を当てることです。ガラスの上部に照明が映り込んでいなければ作業は格段にやりやすくなります。
左の画像のように上部に映り込まれると厄介です。部屋の照明を消し、卓上ライトを使用したものが右の画像です。
利き手を置く土台(厚紙の束など)
コップなど高さのあるものを彫る際、コップの位置を定めたり、手を置いて作業できたりと便利です。
最後に
まず やってみましょう!
この記事では道具まとめとしておすすめの道具を紹介しました。
絶対必要なもの以外は小物が主です。作業を楽にするために、作業の精度を上げるために、いろいろな小物を試してみてください。
初めてガラスエングレービングをされる方は、まずミニルーターを手にしてみましょう!