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【初めての自作PC】静音PC製作に挑戦!Intel12600K・RTX 3060【パーツ構成】

更新日:

初自作PCパーツまとめ

製作の背景

旧PCの不調

旧PCのGALLERIA XFが、ゲーム中にブルースクリーン(MACHINE_CHECK_EXCEPTION)を頻発するようになりました。
最終的にケース内の清掃や最大CPUクロックを制限することで症状は出なくなりましたが、仕事にも使用しているPCなので全く使用できなくなると困ります。

ブルースクリーン(MACHINE_CHECK_EXCEPTION)


今後PCやパーツに不具合が出たときのことを考えて、GALLERIA XFと同等かそれ以上のPCを1台作ろう!と思い立ちました。

旧PCの用途と不満点

GALLERIA XF(旧PC)はオフィス用途とゲーム用途、動画編集に使っています。CPUにIntel Core i7 9700K、GPUにRTX 2070 SUPERを採用しており、オフィス用途はもちろん、フルHDでのゲームや動画編集でも動作に不満を感じることはありません。
ただグラフィックボードが外排気のファンだからか、GPUに負荷がかかると大変うるさい…不快な音が鳴ります。(こんなグラフィックボードです Amazon検索結果ヘ

今回の新PCにはGALLERIA XFと同等以上の動作性能と、高い静音性能を持たせることを目標としました。

新PC製作での目標

  • Intel Core i7 9700K以上のCPU性能
  • フルHDでのゲームや動画編集が快適にできる構成
  • オフィス用途で使用時の静音(ほぼ無音)
  • ゲーム用途で使用時の静音(イヤホン装着で無音)
  • 光らない
  • 総額 180,000円 以内の構成

PCは光らなくて結構。2019年11月にGALLERIA XFを183,000円で購入したので、静音化を含めて、同じような価格で作ろうと決めました。

※結局175,000円ほどの構成になりました。

新PCパーツ構成

パーツ構成と購入時の価格一覧です。半導体不足やウクライナにおける戦争、円安などの影響でパーツ価格が乱高下していた時期のようで、自作PC新人の私には構成を考えるのがとても難しかったです。

グラフィックボードの価格高騰が収まらず総額を大きく左右するため「Core i5 12400 + RTX 3060Ti」の構成にするか「Core i5 12600K + RTX 3060」の構成にするか、最後まで悩んでいました。今も悩んでいます。

一覧の後で各パーツの採用理由を紹介していきます。

PCパーツ一覧 (2022年5月8日購入時点 価格)

  • CPU Intel Core i5 12600K(38,480円)
  • グラフィックボード Palit GeForce RTX 3060 Dual OC 12GB(52,980円)
  • メモリ Team DDR4 3200Mhz PC4-25600 8GBx2枚(7,480円)
  • マザーボード ASUS TUF GAMING B660M-PLUS D4(20,182円)
  • ストレージ KIOXIA EXCERIA PLUS G2 SSD-CK500N3PG2/N(6,980円)
  • サブストレージ SEAGATE ST2000DM001 [2TB SATA600 7200](7,200円)
  • 電源 玄人志向 80Plus GOLD 850W KRPW-GA850W/90+(11,343円)
  • CPUクーラー DEEPCOOL AK400 R-AK400-BKNNMN-G-1(3,980円)
  • CPUグリス 親和産業 シミオシ OC Master SMZ-01R(1,089円)
  • PCケース Antec P10 Flux(9,800円)
  • Windowsライセンス Windows10 Home 日本語パッケージ版(15,480円)

総額174,994円

 各パーツ紹介

CPU(Intel Core i5 12600K)

IntelCorei5-12600K外箱

Intel Core i5 12600K BOX 38,480円(ドスパラ 2022年5月8日購入)

12600KはIntel第12世代の10コア16スレッドCPUです。旧PCの9700K(8コア8スレッド)から大幅に高性能のものを採用しました。

目標のCPU性能に対して明らかに過剰なのですが、静音化を目指す上で「高性能CPUに電力制限・クロック制限をかけて使用する」ことで快適な使用感のままCPUファン速度を下げられるかもと考えていたため、12600Kを選択肢に加えました。

他の選択肢としては発熱が少なく9700Kより性能が高い、6コア12スレッドCPUのCore i5 12400(25,480円)を検討していました。第11世代のCore i7 11700 に匹敵する性能ながら価格が25,480円というすごいやつです。

構成を思案していた当時はグラフィックボードの価格変動が凄まじく、RTX 3060が値下がりしたら「Core i5 12600K + RTX 3060」の構成に、RTX 3060Tiが値下がりしたら「Core i5 12400 + RTX 3060Ti」の構成にしようと考えていました。

2つを比較すると「Core i5 12600K + RTX 3060」の構成でオフィス用途・フルHDでのゲームや動画編集に十分で、「Core i5 12400 + RTX 3060Ti」の構成は更にゲーム用途寄りになるかと思います。

グラフィックボード(GeForce RTX 3060)

Palit NE63060T19K9-190AD(GeForce RTX 3060 Dual OC 12GB) LHR版 52,980円(ドスパラ 2022年5月8日購入)

RTX 3060は旧PCのRTX 2070 SUPERと比べ、全体的に性能が一段下、動画編集時にVRAM容量のメリットがあるかも…くらいだと考えて採用しました。

フルHDでのゲームや動画編集が快適にできるという点で、RTX 3060と製作の目標とはマッチしていたと思います。

現状ゲームも動画編集もフルHDで行なっているのでハイエンドなGPUは不要でした。そして動画編集に「DaVinci Resolve」というソフトを使用することがあり、これとRTX 3060が持つ12GBのVRAM容量とが相性良しなので、3060は選択肢の1つとなりました。

他の選択肢としてはRTX 3060Ti搭載のグラフィックボードや、RTX 3060搭載でも3連ファンのものを検討していました。

しかしそれらは値段との兼ね合いで採用を見送りました。組み立て後、やっぱり3連ファンの方が静音化できたか…と悔やみましたが、購入した2連ファンのものと3連ファンの他製品では9,000円ほどの差があります。流石にちょっと。

GPU高負荷時にはやはり3連ファンの方が各ファンが少ない回転数で冷却できるため、より静音化できると思います。採用しませんでしたけど。
ただRTX 3060はRTX 2070 SUPERより消費電力が抑えられており発熱も少ないようで、2連ファンの冷却でも目標の「ゲーム用途で使用時の静音(イヤホン装着で無音)」にはかなり近づきました。

dB Meterで騒音測定中・FF15ベンチマーク

dB Meterというスマホアプリで測定したところ、アイドル時34、FF15ベンチマーク実行時38です(参考値)。カナル型イヤホンを装着した場合、もしくはオープンイヤー型イヤホンでもゲーム中BGMがある場合、PCから音が鳴っていると感じづらいレベルではあります。

ちなみにこのグラフィックボード、ロゴが光ります。ケースの隙間が少ないので見えないですけど…

RTX 30 シリーズなので、Intel第12世代CPUとの組み合わせだと、レイトレーシング(NVIDIA RTX)やNVIDIA DLSS(Deep Learning Super Sampling)、Resizable BARを使用できます。
対応のゲームタイトルを遊ぶことがあればメリットになるかもしれません。

メモリ(Team DDR4 3200MHz PC4-25600 8GBx2枚)

Team DDR4 3200MHz PC4-25600 8GBx2枚

Team DDR4 3200MHz PC4-25600 8GBx2枚 7,480円(Amazon 2022年5月8日購入)

DDR4 3200MHz PC4-25600 8GBx2枚 の条件で一番安かったものを購入しました。
GALLERIA XF(旧PC)が8GBx2枚 16GBのメモリで、不自由していなかったため同様に16GBにしました。

3200MHzはIntel第11世代からのサポートです。第12世代はDDR5にも対応しているのですが、価格が高いので選択肢から外しました。

マザーボード(ASUS TUF GAMING B660M-PLUS D4)

ASUS TUF GAMING B660M-PLUS D4

ASUS TUF GAMING B660M-PLUS D4 20,182円(Amazon 2022年5月8日購入)

Intel第12世代を使用することを決めると同時に、それに対応したマザーボードも探し始めました。さっぱりわからない。

候補のCPUが両方第12世代Core i5なので、Core i5 12400を採用しているBTOパソコンや自作PC動画を調べ回り相場(?)を確認することに。
結果チップセットはB660と決め、自作PC動画でもおすすめされていたASUS TUF GAMING B660M-PLUS D4を採用しました。
B660のマザーボードの中でも良いお値段のやつです。

GALLERIA XF(旧PC)のマザーボードもASUS製で、設定の際の混乱が少なそうなのも採用の決め手です。

ストレージ(KIOXIA EXCERIA PLUS G2 500GB)

KIOXIA EXCERIA PLUS G2 500GB

KIOXIA EXCERIA PLUS G2 SSD-CK500N3PG2/N 6,980円(Amazon 2022年5月8日購入)

NVMe M.2 2280、PCIe Gen 3.0×4、容量500GBのSSDです。
製作当時PCIe Gen 4.0のエントリーモデルSSDより、PCIe Gen 3.0のハイエンドモデルSSDが1,000~2,000円ほど安く、在庫も豊富でした。

公称の最大読み書き速度などに違いはありましたが、体感できる違いはないと考え、安くて手に入るPCIe Gen 3.0のハイエンドモデルを採用。
実際計測しましたが私の実用には十分高速な部類だと思います。

サブストレージ(SEAGATE ST2000DM001 2TB)

SEAGATE ST2000DM001 [2TB SATA600 7200] 7,200円(元々持っている)

パーツ一覧に購入した場合の値段を記載しましたが、元々持っているHDDなので購入していないパーツです。

GALLERIA XF(旧PC)が512GBのSSD、2TBのHDDという構成で使いやすかったので、それを踏襲しました。
とはいえ、もし7,200円でHDDを購入するなら他の選択肢として500GBのSSDなども検討したと思います。ちょうどいいHDDが余っていたんです。

OSや実行ファイル、ゲームなどはSSDに、その他はHDDに入れておく運用を想定しています。

電源(玄人志向 80Plus GOLD 850W)

玄人志向 80Plus GOLD 850W

玄人志向 80Plus GOLD 850W KRPW-GA850W/90+ 11,343円(ドスパラ 2022年5月8日購入)

850W、フルプラグイン、セミファンレスの電源ユニットです。
CPUとグラフィックボードの組み合わせがなかなか決まらず、750Wの電源を買おうか…850Wの電源を買おうか…と悩みました。価格差が500円~1,000円ほどだったので思い切って850Wを買うことに。「電源はケチるな」と下調べの際たくさん目にしました。こういうことですか?

静音性能が欲しいのでセミファンレスです。

CPUクーラー(DEEPCOOL AK400)

DEEPCOOL AK400

CPUクーラー DEEPCOOL AK400 R-AK400-BKNNMN-G-1 3,980円(Amazon 2022年5月8日購入)

購入当時、巷で人気の3,000円台CPUクーラーです。メンテナンスがしやすくてうるさくない、ということを期待して以下の条件で探してみました。

  • 空冷
  • サイドフロー
  • 12600Kが冷やせる冷却性能
  • 他パーツとの干渉がない大きさ
  • 高回転時も低回転時も静か

AK400は12600Kを余裕を持って冷却できる性能で、高回転時も低回転時も静かな小型CPUクーラーであるという情報を得たので購入。

レビュー動画が多くあり、取り付け作業で困らなかったのも初心者には大変ありがたかったです。

CPUグリス (親和産業 SMZ-01R)

親和産業 シミオシ OC Master SMZ-01R 2g 1,089円(Amazon 2022年5月8日購入)

よく売れていて実際冷えると評判のCPUグリスです。
GALLERIA XF(旧PC)のメンテナンス時に使用したことがあり、使いやすかったので今回も購入しました。

塗りやすく、非導通性で若干はみ出してもショートを起こさない安心感が初心者にもやさしいです…

CPUクーラーのAK400には初めから付属のグリスが塗ってあり、それで十分だというレビューも多く見ました。
今回は「静音のため冷却には少しこだわりたい!」、「付属のグリス汚したら何塗るんですか!(初心者)」ということで最初からSMZ-01Rを使う想定で採用しました。

CPUグリスはおそらくパーツではないと思いますが、購入して組み込んだものなので一覧と金額には含めています。

PCケース(Antec P10 Flux)

Antec P10 Flux 9,800円(ドスパラ 2022年5月8日購入)

Antecの静音志向PCケースです。上面・側面パネル内部に防音材がついていたり、前面の吸気ファン前にドアがついていたりと、内部の音を出さないような構造が特徴です。
ケースに5つのファンとファンコントローラーが付属しています。

開口部が少なく多少光るパーツが入っても見えないのも良いです。

他の選択肢としてはThermaltake S100 TGを検討しました。大型で冷却性能があるケースにすればファンの設定次第で静音を実現できると考えていたのですが、冷却性能を確保した上で静音の仕掛けがあるケース(Antec P10 Flux)があると知り、こちらに切り替えた形です。

使用感はとても良く、音の大半がリア側排気口から出るようになっているため、小さい音が遠くから聞こえるような聞こえ方をしています。

Windowsライセンス Win10 Home パッケージ版

Windowsライセンス Windows10 Home 日本語パッケージ版 15,480円(ドスパラ 2022年5月8日購入)

パーツではないと思いますが、購入したものなので一覧と金額には含めています。

パーツショップ(WEB)でパーツを買うとWindows10DSP版の案内が出ましたが、今回はパーツがどうなるかも分からなかったのでパッケージ版を購入しました。

初心者向けだから安いわけではなく、わかるひとには安くできますよ~という案内だと思っています。

実際の使用感

GALLERIA XF(旧PC)より格段に静かで快適です。試みたことがうまくいった感じもしているのですが、当初の目標のうち

  • ◎ Intel Core i7 9700K以上のCPU性能
  • ◎ フルHDでのゲームや動画編集が快適にできる構成
  • ー オフィス用途で使用時の静音(ほぼ無音)
  • ー ゲーム用途で使用時の静音(イヤホン装着で無音)
  • ◎ 光らない
  • ◎ 総額 180,000円 以内の構成

静音に関してはまだ未達成だと感じています(ほぼ無音にしたい)。目標金額まであと5,000円の余裕があるので何か挑戦したいです。

実際の計測でCinebench R23 マルチコアで17364pt、FF15ベンチマークフルHD高品質で9238(とても快適)と出ており、Corei5 12600KとRTX 3060の性能をきっちり出すことには成功していると思います。ファンの設定も変更しましたが冷却不足は起きていないのではないでしょうか。

次回は組み立て・設定編

実際の組み立てやファン設定についても記事を残す予定です。
よろしければお付き合いください!

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