こんにちは!うるさいゲーミングPCにゲームのBGMを潰された静音化のたぬきです。
当サイトではゲーミングPCの静音化設定について、テンプレート化を目指し記事を残していきます。
今回は静音化の作業について全体像を一覧できる静音化ガイドを作成しました。
画像や文章の量がすごいことになったため、詳細は別記事を見ていただく形です。
静音化に使う設定ソフトも過去の記事で紹介しています。
目次
静音化の2大アプローチ
- パーツが出す音を減らす
- 音が自分に届かないようにする
PCケース内の掃除をして静音化
- エアダスターと静電除去ブラシ
- 配線のやり直し
パーツを交換して静音化
- ケースファン
- CPUクーラー
- HDD
- CPUグリス
- グラフィックボード
- 電源ユニット
- PCケース
CPUの発熱を抑えて静音化
- CPUを電力制限
- CPUを低電圧化
- 無駄なプロセスを減らして負荷を抑える(Windowsのパフォーマンス設定など)
GPUの発熱を抑えて静音化
- グラフィックボードを電力制限
- グラフィックボードを低電圧化
- 高解像技術で負荷を抑える(DLSSやAFMF)
ファンレイアウトを変更して静音化
- おすすめのファンレイアウト 空冷
- おすすめのファンレイアウト 簡易水冷
- ファンコネクタが足りないときの対処
ファンの回転数をコントロールして静音化
- CPUクーラーのコントロール
- グラフィックボードのコントロール
- ケースファンのコントロール
PCケースに静音加工をする
- フロントパネルにスポンジ
- トップパネルにマグネットシート
- サイドパネルにマグネットシート
PC付近の環境をカスタマイズする
- PCを台の上に置く
- PCを遠くに置く
- 壁やデスク側の処理
静音化の2大アプローチ
ゲーミングPCの静音化には、「パーツが出す音を減らす」、「音が自分に聞こえないようにする」という2つのアプローチがあります。
この記事では両者、静音化の作業全般について説明しますので、ご自身のPC・環境に合わないものはバッサリ無視していただけると幸いです。
パーツが出す音を減らす
1つ目はPCパーツを静音・無音のものにしよう!というアプローチです。
このアプローチを極めると「音を出さないPC」が出来上がります。
物理的に発生する騒音を抑え、全体の音量を小さくするとよいです。
音が自分に聞こえないようにする
2つ目はPCの音が自分に聞こえないようにしよう!というアプローチです。
このアプローチを極めると「PCの音が聞き取れない環境」が出来上がります。
同じ音量でも配置や環境を工夫し、耳に届く音を小さくするとよいです。
PCケース内の掃除をする
静音化の最初のステップは、PCケース内の掃除です。
エアダスターと静電除去ブラシ
ファンやヒートシンクに溜まったほこりは、冷却効率を下げてファンを高回転にする原因です。
エアダスターで吹き飛ばし、静電除去ブラシではたいて清掃しましょう。
配線のやり直し
ケーブルがケースに触れていると振動を伝えて騒音になります。
また、ファンの前後を配線が塞ぐと、冷却のためのエアフロー(空気の流れ)の邪魔です。
配線を整理することで、騒音と冷却効率の両方を改善できます。
パーツを静音性の高いものに交換する
根本的に騒音を抑える方法として、静音性の高いパーツに交換することが有効です。
詳細な選び方は下記の記事をご参照ください。
CPUの発熱を抑える
CPUを電力制限
BIOSなどで電力制限をかけると、性能を少し落とす代わりに発熱を減らせます。初期設定が過剰な場合が多いため、体感性能に大きな差が出ないこともあります。
詳細な設定方法は下記の記事をご参照ください。
BIOSでのCPU電力制限設定のやり方【Intel・AMD】
CPUを低電圧化
電圧を下げることで性能を維持しつつ消費電力と発熱を減らせます。安定性を確認しながら調整が必要です。
詳細な設定方法は下記の記事をご参照ください。
無駄なプロセスを減らして負荷を抑える
Windowsのパフォーマンス設定などで不要な処理を減らすと、CPUの発熱を抑えることができます。
GPUの発熱を抑える
グラフィックボードを電力制限
MSI Afterburnerなどのソフトを用いて電力制限できます。ゲームでは性能低下を体感しやすいので、用途に合わせて調整しましょう。
詳細な設定方法は下記の記事をご参照ください。
うるさいグラボに!電力制限のやり方【MSI Afterburner】
グラフィックボードを低電圧化
性能を維持しつつ発熱を下げられます。ただし安定性はゲームごとに異なるため、電力制限から試すのがおすすめです。
詳細な設定方法は下記の記事をご参照ください。
高解像技術で負荷を抑える(DLSSやAFMF)
DLSSやAFMFを利用すると、レンダリング負荷を下げて発熱を抑えられます。最新GPUなら静音性にも直結する効果が高いです。
詳細な設定方法は下記の記事をご参照ください。
ゲーミングPCのfps向上も!NVIDIA公式ソフトの設定【NVIDIA アプリ/ NVIDIA コントロールパネル】
GPUがAMDの方はこちら。
ゲーミングPCのfps向上も!AMD公式ソフトの設定【AMD Software Adrenalin Edition】
ファンレイアウトを変更する
おすすめのファンレイアウト 空冷
- フロント:2基(上下で分ける)
- リア:1基(強めに回す)
リアファンは耳から遠いため、多少高回転でも気になりにくいです。
【空冷】PCを静音化するためのファンレイアウト例【エアフロー】
おすすめのファンレイアウト 簡易水冷
- ラジエーター:上部に配置(排気)
- フロント:1基(給気)
- リア:1基(給気)
ラジエーターのファンでCPU冷却とケース排気、フロントファンとリアファンでケース給気、と役割を分けることができます。
フロントファンは大型1基がおすすめです。
【簡易水冷】PCを静音化するためのファンレイアウト例【エアフロー】
ファンコネクタが足りないときの対処
マザーボードによってファンをコントロールできるコネクタの数は決まっています。
多くのファンを搭載する場合、同じ制御で良いファンはまとめてしまいましょう。
分岐ケーブルを使って複数ファンをまとめて接続します。
まとめていいファン駄目なファン
- 天面ファン・底面ファン:まとめていい
- ポンプとVRMファン:まとめて回転数を固定してもいい
- リアファン:個別制御推奨!他のファンよりも強く回したい
- フロントファン:個別制御推奨!上下段の風通しを回転数で調節したい
ポンプの回転数を固定する場合、VRMファンに減速ケーブルを繋いでからまとめると、ポンプ・VRMファンを1つのコネクタで回転数固定にできます。
ファンの回転数をコントロールする
温度基準で回転数を設定し、冷却効率と静音性を両立させます。
静音性よりも冷却ができていることが優先なので、アイドル時と高負荷時で目標温度を設定し、各時点で「PC全体の騒音が小さく」なるように各ファンのバランスを考えます。
CPUクーラー・グラフィックボードのコントロール
CPUクーラーのファンコントロールについては設定方法と合わせて過去にご紹介しています。
※簡易水冷のポンプ回転数を固定するケースは記事に含まれていません(検証中)。
グラフィックボードのコントロール
グラフィックボードのファンコントロールはBIOSではなく、OS起動後にMSI Afterburnerで行います。
詳細はこちらをご覧ください。
うるさいグラボに!おすすめファン設定【MSI Afterburner】
ケースファンのコントロール
CPUクーラー・グラフィックボード同様、アイドル時と高負荷時の時点で全体のバランスを取り、最高温度時は最大にします。
詳細な設定方法は下記の記事をご参照ください。
うるさいPCに!ケースファンの静音コントロール設定【設定例付き】
PCケースに静音加工をする
フロントパネルにスポンジ
吸音材入りケースを模してメラミンスポンジを貼ると音漏れを軽減できます。
トップパネルにマグネットシート
ケース上部の開口部をふさぐと音漏れを防げます。メッシュ対応ケースならマグネットシートを使うのが有効です。
サイドパネルにマグネットシート
サイドパネルが振動している場合、重みを加えることで防振できます。耳や手で確認してから貼りましょう。
PC付近の環境をカスタマイズする
PCを台の上に置く
床から浮かせると振動を伝えにくくなり、ほこり対策にもなります。
PCを遠くに置く
PCを耳から遠ざければ、同じ音量でも静かに感じられます。長めのケーブルや無線機器を活用しましょう。
壁やデスク側の処理
壁やデスクが音を反響させる場合はスポンジを貼る、通気性を阻害しているなら前後に空間を取るなど工夫すると効果的です。
具体的にはリアファン後方の距離を最低10cm確保するとよいです。
静音化で快適なPCライフを!
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