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ゲーミングPC静音化のためのパーツ選び

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当サイトではゲーミングPCの静音化設定について、テンプレート化を目指し記事を残していきます。

ゲーミングPC静音化ガイド

今回はうるさいゲーミングPCを静かにするためのパーツ選びを紹介します。

根本的に騒音を抑える方法として、静音性の高いパーツに交換することが有効です。

静音化できる主要パーツ一覧

  • ケースファン
  • CPUクーラー
  • HDD
  • CPUグリス
  • グラフィックボード
  • 電源ユニット
  • PCケース

ケースファン

具体的な特徴としては

  • 静圧の高い
  • 最低回転数が低い(PWM制御可能)
  • 最高回転数もそこそこある

モデルがおすすめです。

回転数を抑えて(=騒音を抑えて)動作した際に冷却効率が落ちにくく、アイドル時の静音性が高いものを使用します。

回転数を抑え細かくコントロールをするのにはPWM制御が最適です。

ファンには風量・静圧といった特性がありますが、ケースファンには低回転時でも空気を押し込める「静圧の高いモデル」が向いています。

PWM制御であれば制御の幅で困ることは少ないので、最大の冷却性能を確保するために、ある程度最高回転数が高いものが良いでしょう。

おすすめ製品

  • 120mm SCYTHE / WONDER SNAIL 120 PWM 2400RPM WS1225FD24-P
  • 120mm ARCTIC / P12 MAX ACFAN00280A
  • 140mm ARCTIC / P14 MAX ACFAN00287A

120mmより140mmファンが良い

120mmより140mmファンの方が、同じ騒音レベルで高い風量を出すことができ、おすすめです。

同じ騒音レベルに揃えると、140mmファンは120mmファンの1.25倍くらい風量が出ると考えています。(経験則)

取り付けのゴムブッシュ

最近のモデルは防振ゴムがついている場合が多いですが、ケースとファンとの間でカタカタと音がする場合は、取り付けにゴムブッシュを使うと振動を抑え改善できます。

CPUクーラー

ヒートシンクがある程度大きくないと、ファンを高回転にする必要があり、騒音が止まりません。

ヒートシンクが小さいクーラーを使用している場合、交換がおすすめです。

使用したいCPUの発熱によってサイドフロー型空冷か簡易水冷を選びましょう。

  • 高発熱:280mm以上の簡易水冷
  • そうでもない:サイドフロー型空冷

カタログからだけだとCPUに必要な冷却性能を読みづらいので、使用するCPUのレビュー動画などから推測するのが良いかと思います。

サイドフロー型空冷

120mm×1・120mm×2のサイドフロー型を使用しましょう。具体的にはDEEPCOOLのAK400やAK620がおすすめです。

140mm×2のハイエンドモデルは推奨しません。

140mm×2のCPUクーラー自体は高負荷時に静かですが、ハイエンドモデルを使うほどCPUが発熱するなら、ケースへの給排気も強める必要性が高くなります。

140mm×2のCPUクーラーは、あまりケースの給排気には貢献できず、結局ほかのファンを強く回すことになりがちです。

PC全体として静音性を考えるなら、120mm×2で冷却できる程度に発熱を抑える・もしくは280mm以上の簡易水冷に切り替える方が適切かと思います。

280mm以上の簡易水冷

簡易水冷を使用するメリットは大きく3つあります。

  • 大きなヒートシンク「ラジエーター」を使用できる
  • 1つのファンでCPU冷却とケースの給排気ができる
  • ケースの給気側・排気側をまとめられる

大きなラジエーターがあることで複数のファンを使用でき、CPUが高い発熱のときも静かに使えます。

最大の冷却性能も向上しますし、低負荷時に回転数の変化を抑えることにも効果的です。

120mm×2のサイドフロー型より大きい、140mm×2(280mm)以上のモデルを使用しましょう。

また、ラジエーターをケースに取り付けることで、1つのファンがCPU冷却とケースの給排気を両方できるようになります。

ファンの数を減らしやすいほか、「ラジエーターかそれ以外か」で給気側・排気側をグループ分けできるようになり、ファンコントロールの際に各ケースファンへ役割を持たせることが可能です。

デメリットとして

  • ポンプという特徴的なパーツが増える
  • PCケースを選定する必要がある

というのがあります。

ポンプは他のパーツとは違う音が鳴るので、異音として聞き取りやすくなってしまうことがあります。

こちらもレビュー動画などを参考にポンプの静かなモデルを買いましょう。

HDD

HDDは物理的に回転音・アクセス音が発生するため、SSDに換装すると静音化の効果が大きいです。

CPUグリス

高性能グリスに塗り替えることで数度の温度低下が期待でき、その分ファンの回転数を抑えられます。

コストが低く、効果的な静音化手段です。

おすすめ製品:ネコグリス(親和産業 シミオシ OC Master SMZ-01R)

グラフィックボード

3連ファンのモデルは冷却効率が高く、低回転でも静かに動作します。

複数ファンを扱えるほか、CPUクーラー同様、大きなヒートシンクがあることで低負荷時に回転数の変化を抑えることにも効果的です。

静音性のためにGPUを買い替えるのは割に合いませんが、新規購入時は静音性の高いモデル(3連ファン)を選ぶと良いです。

電源ユニット

低負荷時にファンが止まるセミファンレス対応のモデルがおすすめです。

容量が大きいほど低負荷時のファン停止範囲(何Wまでファンが回らないかの範囲)が広がる傾向にあります。

PCケース

具体的なおすすめは下記のようなケースです。

  • 音が漏れない
  • 大型パーツを搭載できる
  • ケーブルがファンの前から逃がせる

まず隙間の少ない、遮音性の高いモデルを選びましょう。

通気性は落ちますが、CPUやGPUの発熱抑制と組み合わせれば静音化に有利です。

280mm以上の簡易水冷や3連ファンのグラボを搭載できるよう、大型のケースを選ぶのを勧めます。

が、特に寸法に関しては入れたいパーツを全て収められるか、十分にチェックしてください。

~私の失敗例~

  • 140mmのCPUクーラーを入れたら天面ファンが入らない
  • フロントに簡易水冷のラジエーターを入れたら3連ファンのグラボが入らない
  • 簡易水冷のラジエーターを入れるために、隣接するパーツを外す必要があった

「140mmファンが2つ入るとは言ったが、あなたのパーツが自由なレイアウトで入るとは言っていない」という事態も起こるものです…

欲しいケース・パーツについては取扱説明書をダウンロードして寸法を確認すると失敗が減らせると思います。

静音化で快適なPCライフを!

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