ゲーミングPCの静音化設定について、テンプレート化を目指し記事を残していきます。
今回はMSI AfterburnerによるGPU電力制限設定を紹介し、実際の性能の変化について記しています。
グラボの電力制限とは
電力制限を行うメリット
MSI Afterburnerでの電力制限によりグラフィックボードへ供給する最大電力を低下させると、GPUの温度低下が見込めるほか、クロック数に制御がかかることで安定性が向上することがあります。
GPU温度の管理ができる
GPUの消費電力が低下する分、その発熱も抑えられます。
グラフィックボードでは、ハード側で冷却性能を拡張しづらいので電力制限の設定は効果的です。
安定性が向上する
他の影響で動作が不安定になる前に、電力制限による制御がかかる場合があるというメリットです。
ゲームプレイ時など、瞬間的に性能(クロック数)を高めようとして逆に表示がカクつくことがあります。
原因は様々ですが、電力制限で症状が落ち着くこともあります。
電力制限を行うデメリット
グラフィックボードに供給する電力を現状以下に制限すると、処理性能が低下します。
しかしこれも、細かく設定できるうえ元に戻すのが簡単なので、ご自分が納得できる設定をすればよいと言いますか…これが電力制限のデメリット!とは言いづらいところです。
処理性能の低下例(私のPC:RTX4070)

▶数値を表で見る(押すと展開します)
設定値(%) | 最大消費電力(W) | 最高温度(℃) | スコア |
---|---|---|---|
100 | 198.7 | 73 | 7100 |
95 | 190 | 72 | 7179 |
90 | 180.2 | 72 | 7155 |
85 | 170.1 | 72 | 6950 |
80 | 160.4 | 72 | 6972 |
75 | 150.1 | 71 | 6771 |
70 | 140.6 | 70 | 6382 |
65 | 134.4 | 68 | 5726 |
60 | 120 | 66 | 5204 |
55 | 110 | 64 | 4633 |
50 | 100 | 63 | 3960 |
電力制限を5%刻みに設定して、
- FINAL FANTASY XV BENCHMARKのスコア
- 最大消費電力
をグラフにしました。電力制限なし(Power Limit 100%)の状態を基準に増減しています。
Power Limit100%~80%までスコアに大きな変化はありません。
他の方の検証でも同様に、80%くらいまで性能低下を体感できないというケースが多いです。
最高温度はファン設定の目安に
この例ではあらかじめ、ファン設定で70℃時点に理想の回転数を指定していました。


それを維持できた電力制限70%が静音性・冷却性能・処理性能のバランスを考える目安になります。
うるさいグラボに!おすすめファン設定【MSI Afterburner】
上記の記事で紹介した、ベンチマークを利用するファン設定に、電力制限を加えた形です。
低電圧化より先に電力制限を
Power Limitが変更できない場合もある
グラフィックボードによってはPower Limitが変更できない、変更幅が小さいものがあります。
省電力化が目的なら、他の選択肢として低電圧化があります。
低電圧化のやり方やベンチマークでの温度確認は上記の記事で紹介しています。
併用できるので後でリスクをとろう
グラフィックボードの電力制限と低電圧化は併用が可能です。
併用すると、低電圧化によって同じクロック数を出すための消費電力が下がり、電力制限での性能低下を受けづらくなります。
GPUの発熱を抑えるのが目的ならば、まずは電力制限がおすすめです。
低電圧化は動作不安定になる可能性が高いので、まず電力制限を試してみてください。
必要なツールを準備
使用ソフト
- MSI Afterburner
- FINAL FANTASY XV BENCHMARK(温度や処理性能を確認する場合)
どちらも記事公開時点では無料で入手できるソフトです。
公式サイトを検索いただきダウンロード・インストールしてください。
MSI Afterburnerによる設定
電力制限を調整したプロファイルを保存し、起動時に適用する設定を行います。
以下、Afterburnerの説明をそのまま利用される方は、プロパティ画面内の「User Interface」タブから操作パネルの見た目を「MSI Mystic Afterburner skin by Drerex Design」へご変更ください。
プロパティ画面はMSI Afterburnerの「Settings」もしくは「歯車のアイコン」を選択すると開きます。

Power Limitをスライダーで設定
画像でいうと右下にあるPower Limitのスライダーを操作します。
性能低下を体感したくない!という方は90%に制限するところからスタートしましょう。
温度上限と個別に設定する場合はLinkボタンを押して連結を解除してください。
プロファイルを保存
作成した設定はプロファイルに保存します。操作パネルからプロファイルのロックを外し、保存ボタン → 保存したいプロファイル番号を選択して保存してください。
(画像右端のプロファイル一覧ならびに下の保存ボタン)
PC起動時にプロファイルを適用する
「Settings」もしくは「歯車のアイコン」からMSIアフターバーナーのプロパティを開きます。
プロパティ画面から、全般的なプロパティの、Windowsと一緒に起動・最小化の状態で起動にチェックを入れてください。
更に先程保存したプロファイルを自動で読み込むために、「プロファイル」タブから、自動プロファイル管理を設定してOKを押します。


現在何も設定していない場合は2Dプロファイル・3Dプロファイル両方に保存したプロファイルを設定して構いません。
ここまでできたら適用・OKをクリックして一度プロパティを閉じます。
以上グラボの電力制限でした。
FINAL FANTASY XV BENCHMARKによる確認
最高温度などを確認して調整をする場合、ベンチマークで負荷をかけ、MSI Afterburnerを使用して温度などを表示させると便利です。
ベンチマーク中に温度などを表示させる方法↓
その後のファン設定↓
うるさいグラボに!おすすめファン設定【MSI Afterburner】
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